熱に浮かされた身体は言うことをきかない。 とろとろになった思考は意識に反したことを口走らせる。 唇を噛んで声を塞いでも、甘い彼の誘いにまんまと連れられてしまう。 僕は今、そんな状況にいる。 「ぁ、っ…」 胸の上まで服をたくしあげられ、すべてが露出した。 冷やりとする外気を避けて、さらけ出された肌の上をユージュの蒼い髪が滑る。 その感触さえ腰を砕いてしまいそうな刺激に変化してしまう。 舌が胸の突起を含み、ちゅうっと音を立てて吸い上げると、 それに呼応してホープの唇から甘い声が漏れた。 「ん…ぁ、あっ…」 「…そんなに気持ちいい?」 口元を緩めるユージュは赤い舌をちろりと見せながら、 ホープの肌にいくつもの赤い華を咲かせた。 ベッドの近くにあるテーブルの上には食べかけのチョコレートが散乱しており、 先ほどまでそこで楽しく会話していた光景がふと脳裏をよぎった。 どうしてこんなことになったのだろうかと記憶を辿る。 そうだ。 ユージュがお店の常連さんにもらったというチョコレートを食べたら、 それがお酒入りだったのだ。 最初は気付かなかったけれど、 だんだんチョコレートの甘さとお酒に思考がふやかされてしまい、 気が付いたら二人の体はベッドの上になだれ込んでいた。 多分、ユージュもお酒のせいで酔っているのだろう。 「ゃ…吸っちゃ…だめ…ぇ…」 びくびくと体を揺らしながらこぼれる嬌声に、ユージュはいちいち目を細めた。 もっと聞きたいと言わんばかりに、いつもより意地悪に触れてくるのは気のせいではないだろう。 震える唇を同じく震える指で押さえようとしても、 その隙間からいとも簡単に声があふれてしまう。 もう片方の乳首を指で摘むように弄られ、頭の芯がぐらりと揺れた。 「…んぁ、あっ…」 「ここ、ホープの性感帯なんだ…」 口角をあげて微笑むユージュは、そう呟いてから乳首への刺激を強くする。 赤く色づき、唾液で濡れたそこはさらなる愛撫を求めるかのように、 ひどく淫らにユージュを誘っていた。 「…あっ…やだ…ユージュさ…」 「こんなに勃ってるのに…ヤなの?」 ピンと先端を弾くと腰が跳ね上がる。 そして、ユージュの指先はあえて中心部分に触れず周りをなぞるように何度も往復する。 掌が脇腹を辿るばかりで、ぬらぬらと濡れる先端は震え続け、もどかしい動きにホープは首を振った。 「…違っ…ンッ…」 「ん?」 「意地…悪…」 潤んだ瞳で精いっぱい睨みつけると、くすりと声が漏れた。 ユージュの顔が移動し、ホープの顔に静かに重なる。 今にも零れ落ちそうな涙に唇を寄せて拭った。 「…どうして欲しいのか、ちゃんと言ってくれないとわからないよ…ホープ」 「ぁ…」 「俺だけに、教えて?」 下唇にキスを落とされ、言葉をせがまれる。 心も体も満たしてくれるのは、彼が与えられるすべてだった。 「……舐めて…」 消え入りそうな声で呟くと、ユージュが促すように耳たぶに柔らかく噛む。 「どこ…?」 自分が何を言っているのかもわからなくなって。 でもそれ以上に解放できない熱がもどかしくて、ホープは瞼を閉じながら懇願する。 「僕の…乳首…。もっと、舐めて…ユージュさん」 震える声で強請ると、温かい手がホープの髪を梳いた。 「わかった。俺がもっと、気持ちよくしてあげるからね」 約束を交わすように手の甲にキスを落とされる。 ユージュの背中に腕を回し、すべてを委ねてしまうと 身も心もあっという間に熔かされてしまった。 ――――――――――――――――――――――――― 乳首攻めが書きたかっただけです← バレンタインも近いので、ちょっとチョコレート絡みにしてみました。 乳首攻め楽しいです← TOPへ 戻る